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SHOGI

将棋盤 銘 邪馬薹國造圖 明日香板蓋宮大極殿 / 将棋駒 守田長録書 銘 青海波松

2018

size / (H)33cm×(W)32cm×(L)35cm

技法:板作り、象嵌 etc…
素材:陶土

645年 乙巳の変においてクーデターを起こし、中大兄皇子や中臣鎌足は蘇我氏から政権を奪った。乙巳の変を描いた『多武峰縁起絵巻』は16世紀中頃に成立されたもので、服装や室内の様子は当時の公家の様式で再現している。律令制が完成されてない飛鳥時代では冠位十二階のことを考慮しても、中国大陸の使役国家である倭は文化も決して独立した体型ではなかったであろう。つまり現代日本人が考えるよりも大陸文化は近しく、憧れの対象であったと予想され、そういった服装や暮らし・思想を再現したいと考えた。蘇我氏は私たちが教科書で習っていた頃やメディアの趣向で悪者の印象を受けがちだが、果たしてそのイメージは正しいだろうか?今回の図案では中大兄をヒロイックに描き出したが、蘇我氏の歴史を考えると致し方ない。ただ今の歴史が取捨選択のなかで最善の選択であるという楽観視は出来ないことをこれらの歴史から学んでほしいと思う。またタイトルの 邪馬薹は“やまと”と読み卑弥呼の時代から続く倭の歴史を意識しているがその何百年の間にも多様な歴史が消えていっていったであろう。

撮影:スタジオCAC

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